国立国語研究所の第2回提案最終発表をつらつらながめますに、募集はしたけど持ち越しのやつが8つほどあるようです。はてなダイアリーで「提案しました」という日記を書いてるのはうちだけっぽいので、訳案もたいして集まってないと見た。新聞の川柳応募よりだいぶ確率高そうな気がします。
- アプリケーション(第3回でも募集)
- オンライン(中間発表/回線接続)
- データベース(中間発表/情報集積体)
- デジタルアーカイブ(「アーカイブ」の中で「保存電子資料」に)
- フォーラム(中間発表/公開討論会、交流広場)
- ハードウェア(第3回でも募集)
- ミッション (第3回でも募集。けっきょくなんの意味のミッションなの。任務?)
- メセナ(中間発表/文化支援)
- ユビキタス(中間発表/時空自在)
みごとにコンピューター関係が持ち越し。どうしても造語をしないとすまないので「言い換え提案」の枠をはみだしてしまうのでしょう。「データベース」だって「データ=情報」からして苦しい。データは情報かという問題。基本用語から訳さないと(面白いけど)場当たり的なアクロバティックな訳になってしまうので、バカバカしくても「データ」「プログラム」「ファイル」あたりからやってほしいです。
それでできた訳がまた造語と言われるかもしれないけど(おま訳はデータ=“資”)。うちは影響力がないので「変な訳語を作るな」と言われることもないのですが、「言い換えをするのにまた『時空自在』みたいな意味の通らない言葉を作ってどうするの」という意見が出てくるのだと思います。
私は「ユビキタス」と「時空自在」、何回聞いても意味をど忘れしそうなのは「ユビキタス」のほうだと思うので(日本人がカッコつけで命名したんだし*)、言い換え語を作る意味はあると思います。さすがに上手いと思う訳も多いのでがんばってください。かなりコストがかかってるのかもしれないけど好きなので。