言い換えられると困る団体
“コンピューター関連語を訳す力がない”ことは、第2回提案最終発表のときに(id:sugio:20031120#p3)わかっていたのですが、今回は業界団体の圧力にも弱いことがわかりました。
たしかにその言葉を旗印にしている団体には、言い換えが損害を与えることがあると思うんですよね。第2回のときに拝読した意見なのですが
年配の人にはカタカナ語はわかりにくいかもしれないが、これまで何十年もかかってノーマライゼーションの考え方を世に広めようとしてきた人々の努力はどうなるのか。意味不明の「等生化」などというのはやめてほしい。
というのもなるほど、と思えます。
しかしこの「ノーマライゼーション」は言い換え提案されて「メセナ」は駄目なあたり、利害と圧力の大きさで決まっていくものなんでしょう、きっと。
国研の言い換え提案は「なんでもこの言葉に言い換えていこう」っていう趣旨じゃなくて「言い換えを必要とする人々の参考に」というスタンスなはずなのですが、その提案すらできない状態。つまり翻訳禁止。
やっぱりこういうのは民間でやるものなのかも。村上春樹さんみたいな作家が、明治の文豪のようにバリバリ翻訳・造語してくれないかしら。