おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

またキーワードモデレーションシステム案について。

id:sasadaさんが第2弾を書いてくださったので、お返事と現在の意見を書かせていただきます。かしこみかしこみ。

その後積極的にキーワードをモデレート(評価)したい方が多い印象を受けました。これはそれ以外の評価システムに魅力的なものがなかったからなのでしょうか。それとも、どうもわからないところなのですが、モデレートは私があまり意識できていない問題の解決策にもなるのでしょうか。キーワードやキーワード登録者の評価を通じて、キーワードの質の向上を計れるとか(←私が意識も期待もしていない例)。

キーワード自動リンクしきい値によるフィルタリング機能導入」だけで、かなりのことが解消すると思います。しきい値が適切なら「無用な自動リンク問題」「削除・存続の軋轢」がほとんどなくなり、「作成ミスや規約違反」は登録者本人が削除できるようにして、だれかの注意に応じられなければ運営側で削除という形、「第三者言及の可能性問題」も同様に、また一定期間有効なリンクがなければ削除という形で評議会抜きでも、グレーゾーンのキーワードを残しておくリスクが減るからいけるのではと期待しています。ここは現時点であまり問題になっていないようです。

キーワードの「モデレート」自体は新しいテーマで、そうなるとモデレートしたい人としたくない人に分かれるものですが、私はどうやら反対でした。これはしきい値を設けて日記の自動リンクを編集するのを楽にする、ひいてはキーワードの削除等にまつわる軋轢を解消するという「解決策」とは、また別のことに感じたのです。

まったく新しい負担ではないでしょうか。自由参加かもしれませんが、今までの削除&サルベージ&評議会も自由参加だったわけで、はてなダイアリーユーザーの意識にもたげる“みんなで考えよう問題”に発展するかもしれません(はてダの花といえば花)。適切なガイドラインが必要だぞーとなって、新規ユーザーに読み難い量のモデレートガイドライン(第1節:このモデレートガイドラインについて〜)ができあがるかもっていうか、完成すればまだいいほうでしょう。

キーワード問題が結局はてな運営サイドに持ち込まれてしまうのは、小さいながらも「利害が対立」して「調停」が必要になるからです。これを「だれが、どこで調停するのが合理的か」という観点は…今さらなのでしょうか。

今まではてなダイアリーが用意してくれた、削除存続に関する調停システムは「当事者間で永久に繰り返せる削除とサルベージ」と「はてな監督のもとで多数のユーザーに呼びかける評議会システム」で、どちらかといえば対立のバカバカしさを暗示するような大仰なものでした。けれど対立はなくならない。今回私が「本腰だっ」と感じたのは、小さな対立に見合ったユーザー負担のシステムを開発してくれるかもしれない、という点です。

私が現時点のモデレート案に反対する理由は

  • 自動リンク制御のための適切なスコア」が得られるか
  • 過剰な対立の場とならないか

という懸念です。

先日の「自動リンク数とキーワードを編集数」でスコアリングできないかという案で“期待する値”順はこんなかんじ。(自動削除は考えてません)

  1. ミスヒット多数語・名詞以外
  2. 地名や概念など基本的すぎる言葉
  3. 人をたくさん呼ぶキーワード
  4. 人名や専門用語など普通レベル
  5. あまり使われない専門用語
  6. 積極的にリンクして使われるキーワード

もちろんもっと細かくても。この分け方で、日記側のしきい値を3以上に設定していればほぼうざったくないのが理想です。算出方法の設定は考えれば考えますがたぶんややこしく、はてなダイアリーに負担がかかりますが、ユーザーは普段キーワードのスコアを意識しなくてすみますし「意識しない多くの人の需要がモデレートに反映される」のも利点だと思います。

しきい値沿いの攻防」のためにわざわざそのキーワードを毎日自動リンクまたは解除…という人が現れるかもしれませんが、問題になりやすいキーワードはヒットも多いので多勢にさからうのは難しくなるでしょう。削除ほどの軋轢も生まれないと考えます。

id:sasada:20040331さんに指摘を頂いた点ですが

これを実装されると、本来の用途と思われる、「ダイアリー中の話題と関係の無い自動リンクの解除」がためらわれるようになりませんでしょうか。

だれも決定権を持たないキーワード上と違って、日記の編集権は圧倒的に筆者のものです。これはきっと大きいです。この問題で他の日記に編集の有無を要請するのはやりにくいし、つっぱねることができます。これを尊重しあえない議論が起こるのはちょっと…あるかなあ…。

本来の用途通りでスコアが下がるものは下がるキーワードとして納得されるのではないでしょうか。「教えて?D」なんかはよく質問後に編集されるので最高値にはならないかなと思いますが、質問時は意図的にリンクすればいいことですし、ユーザーが規約以外に新しく覚えるのはしきい値設定方法だけで、「心得」はいらなくなるのでは、と思っています。

日記から言及する人にしか投票権がないシステムは、賛否が分かれるところでしょうね。sugioさん達は賛成派なのでしょうか。

私は賛成です。「自動リンク制御のための適切なスコア」は本来手動で自動リンク制御をしていた筆者達によるものであってほしいところです。その決定権があったのですから。読者が「あなたの日記はキーワードが多くて読みづらい」というのは自由ですが、「じゃあ自動リンクしないようにしよう」という方法で影響するのはちょっと飛躍があるように思います。

ただsasadaさんの「投票権」という言葉使いから、やはりキーワードを積極的に評価したい、私が想定していない要素があるのだろうかと感じてもいます。

あ、あとこれはできるかどうかわからない提案でした!純粋にはてなダイアリーへの要望レベル。