おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

ブラザーのカラーレーザー複合機「MFC-9420CN」欲しい!

ブラザー社員のブログ brotherhood - 『勉強させてください〜ブラザー社員実験編〜』
どちらかというと提案がしたくなってしまいました! 長文で失礼します。

商品呼称の問題

今回のキャンペーンを見て気になったのは、「レーザー複合機」という商品カテゴリー名が、商品の説明にそのまま使われていることです。
最初は“レーザーを使った何かの機械”ということしか分かりませんから複合機ってなに?という説明が必要になる。これだけでも敷居が上がりますが、利用者は「この場合の“複合機”=プリンタとコピー機とスキャナとFAXが一体」という汎用性の低い複雑な用語の定義を聞かされます。結果、覚えられない。
これでは「てりたまダブルバーガー」のことを「複合軽食! さて複合軽食とは〜」と言って売っているようなものです。たとえ新語を押し出す新語商法だとしても「複合機」はぜんぜんキャッチーじゃない。

購入者にとってファックスがついているかどうかは決定的な問題です。ついているかいないかで別の機械であると言っていい。しかも個人事業者は、こうした知識に詳しいと限りませんし時間も使いたくない。ですから薄型デジタル複合機 のサイトを見たとき、どれにどの基本機能がついているか一目でわからないのは不満に感じます。

そこでウェブデザイナーさんへのお願いなら「インデックスから搭載機能をもっと表示して」となりますが、そうではなく、「レーザー複合機」という商品カテゴリーの下に「下位の商品名」を造語して添えて欲しいのです。これはメーカーさんにしかお願いできません。例えば「MFC-9420CN」や「MFC-7820N」は「テルファプコス」(telfapcos - 電話・FAX・プリンタ・コピー機・スキャナ)です。

この単語を補足表記以上に活用できればさらに効果が出ます。MFC-9420CNは“1分間にモノクロ最高31枚、カラーは8枚印刷することができるレーザーテルファプコス”であり、FAX-2810は“PCファックス可能なテルファプコ”、MyMio DCP-115Cは“簡単デジカメプリントもできるお手軽なプコス”……1行のコピーでかなり商品の概要が伝わります。当面の最多機能「(テル)ファプコス」を覚えてしまえば簡単、これは汎用性の高い知識じゃないでしょうか。

結局は機能一覧表が見たくなるケースも多いかとは思いますが、今回のようなキャンペーンが自分に関係あるキャンペーンかどうかは、見出しに「プコス」とあるか「テルファプス」とあるかで判断がつきます。外部の者がめちゃめちゃを言うようかもしれませんが、業界全体で分かりにくさを解消していっていただきたらと願う次第です。

『週刊はてな』 - はてな新機能を一挙紹介!&ブラザーのカラーレーザー複合機をもらおう!本日キャンペーン開始!の「音声版週刊はてな」では、れいこさんがスタッフにこの複合機の全機能を問題してあと一歩「コピー」が出て来なかったという一幕がありました。「ファプコス」なら、いけたはず。

実験の提案

実験はですね、まだまだレーザープリンタや、レーザー複合機はお客様にとって馴染みの薄い商品ということですから、あんまり性能面のことを言ってもピントが合わないと思うのです。場所をとらないという基本的なメリットの強調に絞る。

  1. まず「MFC-9420CN」が活躍している、理想的な状態を社内の一角で作ります。4人のデスクの真ん中に回る台に載った「MFC-9420CN」がある、というような空間を作って快適に仕事ができることを確認し、その場所の「面積」を計る。
  2. 次にその人数が同じ仕事をできる空間を、複合機を使わずに再現します。そして面積を比べる。テナント料や社員数に響く所ですから、社長さんこういうの真剣でしょ。
  3. たぶん社員の移動スペースも余分に必要になりますから、けっこうな差がでるのでは。

「一人の会社」も、人間以外の物がスペースをとるので実験結果はいいかもしれませんが、これは数字だけではなく実際にレンタルオフィスで起業している方の導入例も見たくなります。

会議の種類がわからないよ

議論のしかたというサイトでは「議論の種類」を討論議決対話に分けて説明しています。

  • 審判が勝ち負けを下す「討論」
  • 参加者が意見交換したのち採決する「議決」
  • 意見交換だけで意思決定しない「対話」。

言われてみれば目的もルールもだいぶ違います。ただこれはそちらのサイトの定義のようですので、日常では討論が「質疑応答」を意味していたりして「討論=議論」というイメージもあります。「質疑」と「反論」もごっちゃというかんじ。また意見を寄せあう「対話」が「議論」であるという認識もあまりなかったのですが、考えて見れば意思決定できないブログ同士の「議論」などはすべて「対話」なわけです。

つまり、私も含めて日本語話者はあんまり議論の形式に興味はないし、議論に関するふだんの言葉使いも欧米より未整理だということなのでしょう。文化の差でしょうか。

だからもう、ミーティング・ディスカッション・ディベート・シンポジウム・フォーラム・コンファレンス・カウンシル、なんていう言葉もですね、非常にぼんや〜り、あいま〜いに意味をとらえてるということで会議関係の特集をやりはじめてみます。


<ミーティング>………“会合”一般訳“寄り合い”引用訳

字面は「meeting」も「会合」も「寄り合い」も、“会う”だけの意味なのに、すべて相談なり議論なりするためのものですね。「打ち合わせ」は辞書引いたら「arrangement」でした。


<ディスカッション>………“論議”“議論”一般訳

いろいろな見解を出し合う話し合い。「討論・討議」という訳も出て来るのですが、議論のしかたに倣って審判のいる「討論」と、いない「議論」を分けることします。ディスカッションに当てはめやすい訳は「論議」だと思います。語源はラテン語「cutere(打つ・ゆさぶる)」。「決議」は<デシジョン>。


<ディベート>………“討論”一般訳“対話”引用訳

これも「議論・論争・討論・討議・討論会・審議」などと出てきましたが覚えるために絞ります。ディベートは競技としての討論の意味と、日常の場面で意見をたたかわせる対話の意味があるそうです。競技のほうは、議論が建設的であるかどうかは第一目的でなくて、相手よりも聴衆にアピールする勝負事になります。
語源がラテン語「battere(打つ)」であることからも「討論」でぴったりですが、日常的なほうは「対話」と言ってしまったほうが実情に合うかもしれません。