おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

<クォーク>………“感強子”おま訳

原子の原子核を作っている、陽子と中間子をさらに作っている粒子。わりと馴染みのある言葉ではあると思います。

よく陽子の中に3つの色の球が入っている模式図で表されますが、本当に色がついているわけではなく、大きさも陽子の1000分の1程度だそうです。しかも素粒子なので一般的なイメージの「粒子」ではなくて、物質と波の両方の性質を持つ、どっちでもないものというつかみどころのないやつです。クォークは1個だけを取り出すことができず、2個つながっているペアのクォークを無理矢理引き離そうとすると、ペアのクォークが2対できてしまうそうです。

核エネルギーでもある「強い力」に影響されるのが、このクオークという素粒子の特長なので“感強子”にしました。

音訳以外の訳語が見つかりません。中国語では「夸克」で、これも音訳の模様。

クォークの語源はジェイムズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』で作品の中の鳥がquarkと3回鳴いたというところから、三種類の性質を持つクォーク理論の提唱者であるマレー・ゲルマン自身によって命名されたフィネガンズ・ウェイク - Wikipediaより)とのことで、たいへん遊びのある命名なんですが、もう実験で存在も確認されたことですし、つまらなくても理解しやすい訳語があってほしいところであります。

クォークは「世代」と呼ばれる分類と電荷の違いでアップ、ダウン、ストレンジ、チャーム、ボトム、トップという種類に分かれるんですが、わざわざ覚えなくていいように第一陽感強子(一陽子)・第一陰感強子(一陰子)・第二陽感強子(二陽子)・第二陰感強子(二陰子)・第三陽感強子(三陽子)・第三陰感強子(三陰子)という訳を提案しておきます。