おまえなんか、訳してやる!

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はてなの本の感想

はてなの本

この本は濃いです。使い方自体も詳しいんですけど、他のはてな本より「情報発信するサイトを運営する人向け」になってます。

私ははてなダイアリーって多くの後発のブログサービスよりも画期的じゃないのと思い続けていたのですが、この本は「情報発信する道具としてブログを使っていた人」が「はてな」を導入する際にいろいろお役立ちなんじゃないかと思います。執筆陣のみなさんが実際そういうサイトをお持ちだからでしょう。

B面から読んじゃっていいと思います。はてなダイアリーを使われてない方はわからない単語がいっぱいでてきますけど、まず近藤さんのインタビューを通じてはてなが生まれた背景と経緯と指針みたいなことが一気に説明されていて、はてな周辺の事情までぼんやり把握できて、さらに詳しく知る手がかりにもなってます。

はてなユーザーのidがそこここに出て来て、だいたいはてなダイアリーを使い倒してるような方ばかりなので、そういう人の日記を読みに行くだけでもけっこうはてなダイアリー全体の雰囲気がつかめると思います。なにかを始める前に“具体例の集積で全体像をつかんでおきたい”というタイプの方は、もうすでにかなり濃いと思うんですが、そういう方の欲求を満たしてます。

その後に「はてなダイアリーのコミュニティと運用」で機能やコンテンツが紹介されていて、「はてなダイアリー運用指南」など、実際にうまくはてなダイアリーを使う方法につながっていくんですけど、読むと達人になったような気分になれるマニュアル感がたまりません。サイト運営してる人はここが知りたいでしょっていうかんじで、かっこいいんですよ。

特にはてなダイアリーでの情報収集に関する説明がそそります。「サイト運営者に情報収集力と更新活力を与えてくれるよー」といったことが(書いてないんですが)読み取れて。はてなダイアリーは書いてるだけで情報が集まってくる感がすごいですが、サイト運営の視点からそういう機能を紹介したものって、意外となかったように思います。

これはあれです、サイト運営の経験豊富な人を誘惑してはてなに引っ張り込もうという陰謀の本なんだと思います。悪気はなかったんだと思います。