おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

経済の中の仕事

パプアニューギニアも資本主義ですから、資本家が主役の国家です。「みんなが自給自足で満足していて商人が必要ない国」では資本家が儲かりません。これは教育して、国民を「労働者」と「消費者」に育てていく必要があります(教育する前に、その土地にある有効な資源をかすめとったり安く買い叩くことも忘れてはなりませんが)。

たとえばその国に奴隷がいると、主人が命じた仕事をタダでしてしまうので資本家はもうかりません。だから解放して「労働者」にします。もうかった分から給料を払えば「消費者」になります。その国の女性がみんな専業主婦だと家事ばかりして、節約が大好きなので料理も洋服も作ってしまいます。資本家はちっとも儲かりませんから、「労働者」にします。子供も老人もできる限りお金を使うシステムに組み込むのが資本家のつとめです。簡単にいうと家の中でこっそり仕事をさせてはいけません。朝ご飯は外食で、雑巾はスーパーで買う、赤ちゃんは乳児保育園へ、おじいちゃんはヘルパーが介助、そういう国にします。

村の入り口のベンチにふんぞりかえって、客と世間話をしている部族長なんて、もってのほかです。はやく無職であることを自覚してもらって、肩身がせまいから老人ホームに行きたいと言い出さなければいけません。



 つづく