おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

<バイナリ>………“非字”おま訳“二値”引用訳

私のようなパソコン利用者には『文字データでない』という情報がわかれば充分なときがあります!

「binary」は『2要素からなるもの』の意味で“二値”という和訳。写真の世界でも中間調のない白と黒でできた画像(バイナリ画像)を“モノクロ二値”“モノクロ2値”などと言うそうです。

二進法のコンピューターはそもそもすべて0と1の“二値”で計算しているので、あらゆるデータは厳密には<バイナリ>。

当然人間が直に読むのには向いておらず、素人にはわけのわからない記号の「コンピューター言語」が読めるコンピューター技術者でも<バイナリ>のまま0と1を読むのは効率が悪すぎる。そこでプログラマーは0と1を「翻訳」した<テキスト>でプログラミングするようになります(それでも普通の人が読める文ではないのですが)。でも例えば画像のように一切「言語」に翻訳しようのないデータもあるわけで、そのような0と1のまま扱うしかないデータを<バイナリ>、つまり「バイナリのまま = テキストでない」という意味で呼ぶようになったそうです。

ただテキストに置き換えることで圧縮を実現するJPEGのようなデータがあり、それと区別して「バイナリデータ(機械語に変換していないデータ)」と言ったりしますし(初心者は調べなきゃ区別つかない)、色のこと、「モノクロ2諧調(白と黒)」の意味で使ったりもするので、全部同じ訳に言い換えるのは無理だと思うんですが、まあ本当に飲み込みにくい言葉です。いろいろ訳を分けていただいて、まさに「テキストでない」という意味で使うときにはぜひ“非字”をお願いしたいものです。

<バイナリ>の後には、しばしば<ファイル>や<フォーマット>が省略されていて、初心者を大混乱させてくれる用語です。<バイナリ>を用語集で調べてみれば「機械語が〜〜コンパイルが〜〜」とかだもの。わかりっこないよ。

(2004/12/29補筆・改稿)