きとらの投げ銭がつきてから2日間がたった。この日記の男は前の3日と同じような更新を続けた。普通ならばそろそろ更新が込みいってくる頃だが、あいかわらず定時報告のような日記だった。
彼は本当に忙しかったのかもしれない。けれど、きとらの投げ銭がそうさせたのかもしれない。人が日記を書く動機はじつに複雑で、むやみな断定は禁物だ。しかし人が投げ銭をもらうことによって読者の期待を感じ、その日記のスタイルを変えにくくなることは、予想できないことではないだろう。
3日め、彼ははじめて外部参照を示した。今日買ったもの、そんなささやかな自己顕示だった。