おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

スタッフの自動性

ARTIFACT ―人工事実― | はてなの削除要請基準

一方的に相手の言い分だけ聞いて削除要請している状況というのは、ちょっと心配されすぎなように思えます。私は匿名者名前を伏せた状態の人*1はてなを通じて削除依頼できるっていうシステムに疑問を持った事がなかったので、直接対話をうながすべきかどうかは考えがまとまらないのですが。

TomoMachiさんに対する削除要請はユーザーから連絡を受けてのものですが、はてな主体の削除要請でしょう。私はその画像を見ていませんが、はてなスタッフが"一見して人体が激しく傷ついていると判別できるもの"と判断していて、禁止事項の「公序良俗に反すること」に当てはまっているので削除してくださいとなっています。この「公序良俗」の基準が適当かどうかは意見が分かれるでしょうけれども、“はてなの基準で”アウトだったはずです。

amegriffさんに届けられたメールは"ご対応をお願いできますでしょうか"なので、削除せずに反論しても良かったはずです。匿名の人物から申し立てがなされるままに削除されるということではないでしょう。

削除依頼の連絡に関して、はてなはある程度機械的です。誹謗中傷などに関しては事情抜きに言葉使いだけでも裁定されるようなので、一般的な差別用語などを使えば反論の場は与えられないでしょう。はてな情報削除ガイドライン以前はもっと裁定の揺れがあったかもしれません。ですが、反論を受けつける場合とそうでない場合の差はありますし、表面に表れなくても、ユーザーに連絡していない苦情もあるのではないでしょうか。ちょっと違うかもしれませんが以前著作権侵害に関して「著作権者以外から指摘があった場合の対応」を質問したところ、明白な侵害行為(試験問題を画像に収めてダイアリーにアップするなど)でない場合は、著作権者からの問い合わせでなければ対応しないことになるかとと聞いたことはあります。

ちなみに公序良俗の基準が適当かどうかの話では、ちょうど現在発行が延期されている「改訂版規約」では、これに関する条項がちょっと詳しくなってます。

第6条(禁止事項)2
(3)倫理的に問題がある低俗、有害、下品な行為、他人に嫌悪感を与える内容の情報を開示する行為。
(7)その他、公序良俗に反するかあるいは社会的に不適切な行動と解される行為

これけっこう漠然としてるんですよね。「意見募集」のときに私“嫌悪感を与えた方に常に非があると言う裁断を下さなければならないルールはおかしい”という意見を送ったんですが、検討されなかったみたい。「倫理的に問題があり他人に嫌悪感を与える内容」と読まなきゃいけなかったのかな。それならわかるんですけど。もしくは、はてなの裁量で適用できるようになってるルールなのかも。

*1:コメントでご指摘いただいて訂正しました