おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

<バリオン>………“三強体”おま語“重子”引用訳“重粒子”一般訳

電子のように軽い物質粒子に対して、陽子や中性子のように重たいものがバリオンです。デルタ (Δ) 粒子やラムダ (Λ) 粒子といった聞きなれない種類のものも、たくさんあるそうです。

「粒子」というのは元々それ以上分割できない、内部構造を持たない物質の基本単位を言うのですが、「クォーク」という粒子でできている「陽子」や「中性子」のような複合粒子も、今では粒子と言い、現代科学の最小単位の粒子は「素粒子」と言っています。

なので<バリオン>は“重粒子”というのが日本語の定訳なのですが、素粒子ばかりを扱う素粒子物理学量子力学の世界では多くの場合「粒子」と言えば「素粒子」の意味で、陽子や中性子のように素粒子でないものを粒子と呼ぶと混乱するためか、ほとんど使われていないようです。

思いますに、「これ以上の内部構造はない」という名前を付けてしまうのは後の混乱の元です。量子力学の範囲で考えるとクォークや光子はまず絶対に素粒子ですけども、実はプランク時間の中では内部構造が現れるんですよーとかいうことが将来あるかもしれないじゃないですか。宇宙では「惑星」の定義騒動もありましたけども、「粒子」と呼べる範囲も時代によってブレが生じそうです。

中国語で“重子”ということなので、そちらに合わせたほうがいいんじゃないかなぁ。とにかく重たい物質を言うために「バリオン」を暗記するのを避けたい!

(4/14追記)後日素粒子をごっそり名付けなおした際に“三強体”にしました。強感子(グルーオンのおま訳)が3つ(以上)で出来ているので三強体です。