おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

深度の設定

『分かりやすい表現の技術』というベストセラー本によると、日本は「マニュアル作成者の地位が低い」とのこと。なるほど一番「知識のある」権威が、とにかく偉いという風潮が強すぎて、わかりやすく説明できる人の地位が低いと。

『マニュアル作成者に一番適しているのは、それを読む人よりちょっとだけ上級者の人。』これは実体験でわかります。参考になるかなーと思って覗いてみたコロコロコミックの壁紙ダウンロードページなんか、ひどいもんでした(2003年3月現在)。「もう無理ダゼ!」ってかんじ。子供向けはちゃんと意識してるんだけど、いろいろダメなのです。「ダウンロードのできる上級生」に画用紙とクレヨンで説明してもらって、その画像をまるごとアップしたほうが良さそうでした。

さて、ということは私が「ちょうど説明に向いているレベル」があるわけで、パソコンならはじめて1年目の方あたりでしょうか。私の知識やスキルはだんだん上がってしまうので、初心者向けにはどんどん難しくなっていくはずです。「素潜り」で海底深くおりていく感覚でしょう。このページをご覧のみなさんは、私よりパソコン関連のスキルが高い方がほとんどだと思います。翻訳は「究極に情報をそぎおとした説明」でもあるので、言葉遊びをするにも少々「深度」が深すぎるかもしれません。つまり簡単すぎて訳しにくい、訳のほうがよっぽどわかりにくい。

できるだけテーマを浅く(つまり高尚に)したいのですが、こんどは私がもの知らずなので水面から顔が出てしまいます。どうもすみません。これが結論なのか。え〜、つまり、その「訳」が必要な人を設定して訳したいということです。できるだけ。