<レイバー>………“多足歩行式大型マニピュレーター”一般訳“多足歩行型作業機械”引用訳“有肢重機”おま訳
80年代後半になってくると子供に超合金・プラモデルが売れなくなり、玩具メーカーのスポンサーとしての力が減少。安定したロボットアニメ枠は消滅してしまい、現在に至ります。ロボットアニメは内容面でも様々な模索がなされ、「リアルロボット」系も廃れますが、その中で突発的にヒットを決めたのがリアルロボット作品の極めつけ、機動警察パトレイバーでした。
近未来の日本でlabor(労働)を語源とするレイバーという作業機械が普及していて、それを悪用した犯罪に警察がやはりレイバーを用いて立ち向かう物語。(ちなみにロボットの語源もチェコ語で『労働』を意味するrobota)
レイバーとは人間が操縦する「多足歩行型作業機械」ロボットので、正式名称を「多足歩行式大型マニピュレーター」(旧OVAでは『汎用人間型作業機械』、TVシリーズでは『作業用に開発されたロボットの総称』と紹介)。ただし、水中専用の物などは必ずしも多足歩行システムではなく、多足歩行モード以外に一般公道を車のように走行可能な物も。
また、作品の世界で最初に登場した機種が篠原重工の「レイバー90」で、それが後に(ユンボやホッチキス、マジックのように)同様の作業機械に対する一般名称化したとのこと(機動警察パトレイバー - Wikipediaより)。この作品らしいリアルな設定ですね。
多足歩行システムに限らないものにはノーチラス9800(ねじねじ団 - レイバー一覧表より)などがあって、これなんか現代の潜水調査船と見た目大差ないです。
中国語(簡体)サイトでは工程用人型起重机(機)・操作的机(機)械人といった説明もありましたが、作中でどのように訳されているかは分かりませんでした。繁体の機動警察 - Wikipediaでは「Labor」表記ですね。