おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

素粒子の名前

最近、ネットで得た知識で量子力学(というか素粒子宇宙論を含めた量子物理学)の話をちらほら読めるようになったのですが、今の科学って進んでるんですねー。自分が義務教育で習った科学は、だいたい19世紀までのものなんだなあと実感します。

携帯のGPS機能って、相対性理論量子力学が使われてるんだそうです(ちょっと専門的なページですが参考:GPS と物理)。携帯の信号を受けて位置を測るための人工衛星は4つ以上必要で、それぞれがぴったり同じ時間を計れないと計算結果がズレてしまいます。そのための原子時計には量子力学が使われ、高速で移動するため地表より時間の経ち方が遅くなってしまう人工衛星内部の時間は相対性理論で補正されているというわけだそうです。生活の中にも20世紀の科学が浸透しています。

量子物理学はますます体系的に発展してますし、自然の根本的な現象の学問ですから、そのうち義務教育レベルでもタンパク質や分子よりも重要な勉強項目になるかもしれません。ぜんぜん日常的ではない知識なんですけども、基礎的な教養とはえてしてそういうものですし。

でも、そこでよく使われる素粒子などの名前は、ほとんど整理された訳語になっておりません! イオンのときにも書いたのですが、このままでは理解に苦しむ学生が続出するのは間違いなし。 生物で習った「葉緑素」や「細胞膜」はなんの器官かだいたい分かるけど「リボソーム」や「ゴルジ体」については何も思い出せないのと同じ現象が起こるはずです。

というわけで何回か素粒子関係をやっていきます。まあ例によって専門的で正しい知識を身につけた方にはむしろ邪魔な翻訳だと思いますけども、広く一般の人が量子物理学についてだいだいの基礎的な理解をしている社会のほうが、科学発展の裾野は広がるものと考える次第であります。

素粒子について詳しくは、キッズサイエンティスト - やさしい物理教室「素粒子の世界(クォーク、レプトン) 」ウィキペディアで用語を調べながら読み進めるのが一応のおすすめです。あんまりやさしくはありません……。