おまえなんか、訳してやる!

どんどん一言で 訳していくサイトです。 今567語くらい。

台湾の大学共通入試問題で「Orz」

本日台湾全国に行われている「基本学力測験」(日本のセンター試験に相当)の国文科の試験問題に、「Orz」という言葉が使われていることが分かりました。

orzでもOTLでもなくて「Orz」なんですね。日本では「失意体前屈」とも呼ばれる絵文字ですが、あちらでは「良い人」扱いされたがっかり感だけを指す使い方が伝わり、意味が変容しつつ今回は感服を表す「五體投地(五体投地)」の意で出題されたそうです。(←補筆しました)
台湾は字源に忠実な繁体字を使ってるところからなんとなく国語政策に保守的なイメージがあったのですが、入試で「Orz」の意味の「正解」が要求されるというのはすごいですね。さすがに物議を醸しているそうです。
私は「火星文」というのも初耳でした。(上の世代に)意味の分からない火星人の言葉(参考:火星語?|中国語を学ぶためのブック)ということですか。
ネーミングは日本の「新人類」的で、読めないところは「ギャル文字」にも似て、なかなか面白いですねー。翻訳ツール利用者はお手上げになりますが。

(追記)buttwさんが試験問題の詳細などについて続きを書いてくださいました。Orzは回答例で、そのものの意味については問われなかったんですね。

<タスク>………“課業”一般訳

「タスク管理」とか言うときの<タスク>です。一般訳で満足なので終了。“課業”の線では“課役”という言葉もありました。割り振られる仕事全体を指す場合は“業務”“職務”ですみそうなところもありそうです。

しかし子供のころは仕事に「授業」だとか「宿題」だとか重苦しい語感の名前がついていたのに、会社で自分に課せられた仕事をタスクと呼ぶあたりには欺瞞を感じませんか。


<ToDo>………“やること”一般訳“任務”“責務”“残務”おま訳

“任務”でばっちりだと思うのですが、「ToDoとは任務のこと」というページがちょっと見つからなかったのでおま訳にしておきます。
<ToDo>が任務・責務・残務。「やらされている」事実に気がつきやすい効用があります。


<ペンディング>………“留保”“懸案”一般訳“未決”“保留”“棚上げ”“留め置き”引用訳

これ本当になんで“留保”じゃないのか謎だったのです。まだまったく考えてなくて未決の場合があるから、考えた後のイメージがある「留保」ではないということかな?
“留め置き”なら良いでしょうか。とりあえずストップさせているだけ感もあって一番気に入ってます。