おまえなんか、訳してやる!

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イルカショーよ(2004年4月29日記)

新江ノ島水族館のイルカパフォーマンスショー「ドルフェリア」を見ました。これをわざわざコキおろす大人げない人もあまりいないと思うのですが、私が書きます。八景島シーパラダイスの海賊風味ショー『シーパラ冒険物語』のときも思ったんですが、最近の水族館のショーは演出が無理ぎみ。

まずお姉さんたちの衣装が、どっちかっていうと悪役。ようするにキダムとかアレグリア風なんですが、○○戦隊○○レンジャーだったら確実に倒される方の格好です。これがきれいな声(口パク)でエコロジックな歌詞を歌うので、観客の子供たちも微妙な表情。

「なんか恐い」「敵なのか味方なのか」「世の中にはこんな変な人たちがいるのか」「この変な人たちに声援を送っていいの」「っていうかイルカまだー??」という気色です。私も子供の頃、マルセル・マルソーとか恐かったもんな。

このショーは「イルカに餌を与えるところを見せない」のが眼目で、裏方で成功の報酬=餌をやっているそうです。まあそういうのも欺瞞に思えるのですが、ならば「人間が出演せずにイルカだけが芸をこなす」演出も考えられるわけです。なのに“お姉さんたち:イルカ=7:3”くらいで人間のほうのインパクトが強いのです。

たぶんヒトとイルカの対等なコラボレートみたいなコンセプトだと思うのですが、お姉さんが餌を与える係でないせいか今ひとつ芸の反応が悪く、「やっぱり餌なのか、イルカよ、なんだか現金で共感するなあ」という見地から人とイルカの共通項を見いだしたりして。

あと細かいことを言えば、音楽が少々アップテンポすぎて気がはやるので、ますます芸と芸の間がのびて感じます。

そんなわけで子供に受ける演出を考えたよ。

イルカ戦隊ドルフィンジャー
シンクロを踊るお姉さんたちを、突如変態(スタッフ)が襲う。あぶない!ドルフィンジャーの出動だ。ドルフィンジャーの活躍(飛び跳ねる)で、見事変態を撃退。お姉さんとイルカは喜びのダンスを踊るのだった。
イルカの仮面
天才少女、江ノ島マヤは伸び悩んでいた。どうしたらシンクロナイズドスイミングで海の美しさを表現できるのか。そんなスランプの彼女に、月影オットセイはイルカとの合同練習を勧めた。マヤはイルカジャンプを会得して海の心をつかむ。
イルカの商人
地球環境を破戒している人類は、実は2万年前に地上の利用権をイルカから借りていたのだった。その借用書を持つイルカの商人オキ・ゴンドウさんに、人々は吊るし上げをくらう。若い娘は海にさらわれ、元の地球を返せとバタバタ飛び跳ねるイルカたちに恐れおののく(お子さまに教育効果)。
イルカ対トビ
晴れた日、江ノ島周辺には何羽もトビが来る。そこで水族館職員が屋外プールの真上に餌を投げる。はたして餌を手に入れるのはトビか、それとも水中からジャンプで飛びつくイルカか。下手をすればイルカの餌そのものになってしまうトビの勇気に大注目。


あ、新江ノ島水族館はいいところでした。地元相模湾の魚であれだけ見せるコンセプトは秀逸。地味だけど私は好きです。海洋堂フィギュアは売り切れの日があったので要注意さすがにもうないだろう。飲み物は地下の販売機コーナーが安く、アザラシプールの中も見れます。ゴマフ超かわいい。ミナゾウとの対比が最高。すぐ近くの元水族館だった場所のお土産屋「FISH TANK」にも旧江ノ島水族館の魚らしき淡水魚たちがいました。目のない洞窟のやつなど、珍しいものも。

昼食は1500円くらい用意して、江ノ島に立ち並ぶ食堂で刺身定食とか、ホノルル食堂(夏期休業、map)で地魚の天ぷら定食でも食べるといい休日だよ。

追記…ドルフェリア同盟というサイトが。素敵です。